その後生きがいをなくしてしまった僕は。飲みたいだけお酒を飲んで、したいだけギャンブルをして、飽きて、しまった。

 

 泣いている女の子が好きだと気づいた。エスとかそういうことではなく、いや、それもあるのだけども。SM的趣向とは関係なく泣いている女の子が好きだ。

 

 

 由来は自分が中学生のころにさかのぼる。文化祭の合唱大会であるリーダー格の女の子と口論になって泣かせてしまった。もちろん泣かせようと思ったわけではないよ、気の強い女の子だったから、彼女。でもびっくりするのはクラスメイト。それまでは静観してたのに、弾みで泣き出した瞬間、みんな彼女の味方になった。傍観者だった大勢は敵になった。もちろん永続的に敵ってわけじゃないけれど。僕は家で、こっそり泣いた。

 日は変わり、部活動の最中。何かの弾みで後輩の女の子を泣かせてしまった。「ああ、またやってしまった」という後悔とともに、胸に押し寄せるのは、高まり。平易な言葉で表現するならば"ゾクゾク"した。

 

そんなこんなで、泣いている女の子とは縁が深い。一年前も職場で女の子を泣かしてしまってえらい目にあったし。AVとかではSM的作品にそういった趣向のものが多いからてっきり、そういう性癖だと思っていた。でも、女の子が泣いていることに限定されたものなんだなあとビビっときた。

 暇になると思わぬ自分に気づかされる。

 

 

ああギャンブルしてー。