きわめて恋らしきもの(確かに存在する逃げ道)
悲しくもないのにないている。
こんな夜は好きにするのがいい。知っている。
ないている。声に耳を澄まして。
聞こえぬ声を思って。ないている。
自分に正直にならなければならない。誰も見ていない、ここでくらい正直でいたいと思う、が、恋。をしてしまう。ここで僕は一人の人に特定の感情を感じてしまう。シャイだから。ここぞで気楽に向かえないから。うじうじしてしまう。その気持ちは派生して。ありとあらゆる場面で自分を内向的に変えてしまう。ここでもっと、がりっと文章がかけたなら、なんでもいいんだ。かけたなら。もう一段階先の自分になれるだろう。どうにも、弾けきれない自分は、固いままのポップコーンみたいに、塩辛い。僕としての意味はなさないのではないかというくらいに不甲斐ない。ごまかす為に、いつもより多めのお酒を飲んでみる。ふわふわしている。ちゃんとはじけたポップコーンみたい。でも、それはアルコールの幻想です。何一つ解決しちゃいないのです。どうしたらいいかわからなくて、君にはメールを送れなかったの。まるで童貞じゃないか。そのとおり童貞さ。
誤魔化して昨日書いた散文詩を頭に乗っけてみたけど。ちぐはぐな内容は自分を後から切り裂いていく。ばらばらになった僕はニコニコ笑って、こんなもんだよとはぐらかす。ああ、世界に誠実じゃない。
楽しいね、楽しいよ。幸せかい、幸せさ。