15番目くらいの恋

いつも終わったあとに気づく。自分の気持ち。好きとか大切だとかプラスの感情の時もあるし、嫌いとか憎いだとかマイナスの感情の時もある。いずれの場合も、空洞。胸が打ち抜かれたような虚しさが覆いつくす。今回は、どうだろう。一言でその人を表して良いものか。直感的にとらえるならば好き、だったのだろう。5年ほどの付き合いだった。

なんて辛気臭い話を回想するにはまだ早い、と思う。3回くらいある、あの子。気づけばまたふっ、とした瞬間によってくる。離れて、ばいばいって思って、忘れた頃に。そう、頭がいっちゃってるから、あの子。そういう子には夢中になったら負け。知っているのに、どうにも、魅力的だから。思わず罠にはまってしまう。猫。猫のようだ。飼い猫がいて、その猫を自分のすべてのように可愛がっていた。冗談で「Eが猫なのか猫がEなのかわからんね」といったこと、思い出す。飼い猫に喰われて、猫になっちゃったのかもしれない、なんて、夢物語。んんん、術中にはまってしまうね、まったく。

 

なーんにもならんなあ。考えるとどんどん嫌になっちゃうなあ。人生で一番の安らぎ、人生で一番の退屈。いろいろな無駄なものをそぎ落とした先にあったのは、少しの後悔と仮初の平穏でした。